ヒューマン

大絶賛!映画『グリーンブック』天才ピアニストとツアーへ2人の物語…ネタバレ考察解説

2021年6月25日

アカデミー賞3部作を受賞した本作品ですが、実際に高評価な作品でたくさんの人に支持されています。

舞台は1962年まだ黒人差別があった時代に大活躍した天才ピアニストとガサツな運転手の物語です。

今ではかなりレアなキャデラックでアメリカ南部のピアノコンサートツアーに行きます。

実話を基にした作品で、意外にコメディ要素が多くてテンポが良く観やすいです。

コメディやヒューマンドラマが好きな人にピッタリの作品です。

映画『グリーンブック』のみどころやあらすじについて紹介しています。

ネタバレ注意

最後にネタバレを掲載しておりますので注意してください。

映画『グリーンブック』のあらすじは?

出典:ギャガ公式youtube

2018年-製作国:アメリカ

日本上映日:2019年03月01日

上映時間:130分

1962年のアメリカでの実話です。

「コパカパーナ」のナイトクラブで働いていたガサツな用心棒トニーは、ある日もタチの悪い客を殴り追い払いますがその日はひどく殴りすぎてしまいました。

仕事をクビになったトニーは妻に「まだ子供が小さいのに」と怒られます。

そんな時、知人から運転手の仕事があるよと誘われるので、行ってみることにしました。

そこで、天才黒人ピアニストのDr.シャーリーと出会い、黒人の下で働くなんて嫌だと思っていましたトニーですが給料も良かったので渋々承知します。

Dr.シャーリーとトニーが黒人差別の濃い南部へ、コンサートツアーに行くことになります。果たして2人はどうなるのでしょうか。

映画『グリーンブック』が高評価な理由を3つのポイントで解説!

出典:映画『グリーンブック』公式サイト

映画『グリーンブック』は各動画サービスの評価でも★5ほぼ満点というかなりの高評価の作品です。

なぜ高評価なのか3つのポイントで解説しています。

衝撃の実話!黒人天才ピアニストとガサツイタリア人運転手の人種を超えた出会い

1962年のアメリカを舞台にしている作品でアメリカでは黒人差別が横行しており、黒人と白人が気軽に話すこともできないような時代で黒人専用の店じゃないと食事もできませんでした。

日頃から差別を受け虐げられる黒人天才ピアニストとして葛藤や苦悩。イタリア系のガサツな用心棒との出会いで人種を超えた友情に希望が芽生えていきます。

アカデミー賞3部作受賞!

本作品はアカデミー賞3部作受賞しています。作品賞、助演男優賞、脚本賞を受賞しており、実際に演技も素晴らしいのですが、コメディ要素がありテンポの良いストーリーで目が離せません。

監督はコメディの巨匠ピーター・ファレリー監督

キャメロン・ディアスの『メリーに首ったけ』やジム・キャリーの『ふたりの男とひとりの女』など主にコメディ作品を主戦場としてきた監督が、ヒューマンドラマを制作するということで大注目されてました。

映画『グリーンブック』を配信している動画サービスは?

動画サービス 配信状況
U-NEXT ◎ 
dTV
DMM.ch  ◎  ※330円で配信中
TSUTAYA TV
Hulu
Amazon プライム ◎ ※プライム会員以外は300円

(こちらの情報は2021年7月15日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。)

現在は、字幕、吹き替えどちらも配信されていました。

映画『グリーンブック』のレビュー

映画『グリーンブック』のレビューを掲載していきます。ネタバレ無しになります。

映画『グリーンブック』のネタバレ・考察は?

ネタバレ注意

ここからネタバレがしますので注意してください

1962年のニューヨーク、黒人ピアニストのドクター・シャーリーとガサツなイタリア人コパカバーナの用心棒だったトニーとの出会いを描いた本作品。起承転結で解説していきます。

映画『グリーンブック』のネタバレ:起

トニーは高級クラブの『コパカパーナ』の用心棒として働いており、その日も客同士が喧嘩していたのでその客を止めに入りましたが、客をボコボコに殴ってしまったのがキッカケでクビに…

トニーの自宅で親戚のイタリア系移民の家族たちと野球を観ていましたが、配管修理にやってきた黒人たちに黒や黒ナスやニガーと暴言をイタリア語で言います。

そして黒人が飲み終えたドリンクのコップを嫌そうにトニーはゴミ箱に捨てます。

トニーは妻のドローレスと幼い息子を養うために働かなくてはいけないので仕事を探すことにしました。

ドクターが運転手のバイトを探していると知り合いから電話があり面接を受けてみることにしました。

かなりの豪邸で驚くトニーでしたが、実際は、ドクターは医者ではなく天才ピアニストでしかもトニーが日頃嫌っている黒人でした。

運転手とは言っても、ピアノの演奏ツアーで8週間アメリカ南部を車でまわる。更に、スケジュール管理や、身の回りの世話もやってくれと言われトニーは冗談じゃないと言い断ります。

映画『グリーンブック』のネタバレ:承

ある日トニーにドクターから電話がかかり妻のドローレスに変わって欲しいと言われ、妻のドローレスにアメリカの演奏ツアーで8週間旦那さんを預かってもいいか確認し、ドローレスは承諾しました。

2人は旅を始めますが、ガサツなトニーと超几帳面でアレサ・フランクリンを知らない黒人っぽくないドクターに呆れてしまいます。

ドクター・シャーリーは運転手としてのルールを伝えました

  1. 必ず時間通りにコンサート会場に到着すること
  2. グリーンブック(黒人用地図)の通りに旅をすること
  3. ピアノは契約通りスタインウェイか確認すること
  4. 毎晩部屋にウィスキーを1本置いてほしい

とのこと、23日にツアーが終わるので急いで家に戻れば24日のクリスマス・イヴに戻れるなら戻ろうとトニーはドクターに伝えます。

映画『グリーンブック』のネタバレ:転

白人の豪邸や会場、ホワイトハウスなどで演奏をするドクターでしたが、トニーにも中に招き入れたいので、ガサツな話し方を直せと言われトニーは怒って中に入るのを断ります。

外から見ていたトニーは初めてドクターが演奏しているピアノに目を輝かせ感動するのでした。

売店によった2人は、トニーは売店でパワーストーンをこっそり盗みますが、石を戻せとドクターにバレてしまい怒られてしまいます。

次の会場ではピアノがスタインウェイではないことをトニーが会場スタッフに注意しますが、あしられ暴言を吐かれたので会場スタッフを殴ってしまいました。

するとケンタッキー州で本場のフライドチキンを食べようといいますが、ドクターはフライドチキンを素手で食べるのは不衛生で好きではないけど2人で食べることにします。

少々強引なトニーですが、だんだんとドクターも心を開くようになり元妻と別れた理由を話します。

そして、いつもどおり黒人専用ホテルに泊まりますが、同じ黒人にも気取ってんなよと言われ外に飲みに行く

ドクターは白人にからかわれボコボコに殴られてしまい、急いで助けに来たトニーは拳銃で脅しやり過ごしました。

次の日、コンサート会場でトイレに行こうとするドクターでしたが、綺麗なトイレに入ろうとしましたが断られ、外にある汚いトイレが黒人専用のトイレだと言われてしまいます。

ドクターは落ち込みますが、20分かけて宿泊していたホテルに戻ってトイレに行くことにします。

翌日、街でスーツ屋を見つけ入りますが、黒人は入店禁止と言われます。また落ち込むドクター。

トニーはなぜわざわざ白人が多いアメリカ南部でピアノを演奏するんだと聞きましたが、ドクターは白人や黒人の差別可能性を広げたいと言います。

だからあえて、白人の多い地域で演奏することを決めたそうです。トニーは関心します。

映画『グリーンブック』のネタバレ:結末

また別の日、警察から急に連絡がきて、ドクターが男とイチャついていて逮捕すると連絡がありました。

ドクターはゲイだったと知ったトニーは、大事にならないようお金で警官を買収することに成功。無事難を乗り越えました。

また別の日の夜に、車で移動していると警官に止められてしまいます。ドクターが乗っていることに気付いた警官は黒人は夜に出歩いてはいけない決まりだと言います。

警官に嫌味をいわれたトニーは警官を殴り2人は逮捕されます。留置所に入れられてしまいます。ドクターが電話をしたいと言いロバート・ケネディ(元アメリカ合衆国司法長官)に電話し、コネのおかげで即釈放となりました。

翌日、ホテルのコンサート会場に行きVIPだと言われますが、豪華なホテルにもかかわらず、ドクターの控え室はボロボロ。

ここでも差別を受けたドクターでしたが、レストランに入ろうとした時にドクターは『黒人はこのホテルで食事できない、他で食事してください』と断られました。

慌ててトニーが『飯食べるだけじゃねえか』とレストランと交渉しますが、『NBAの選手でも断っている、このお金でなんとかして』とホテルの支配人に言われます。

ドクターは諦め演奏してもいいが、判断はトニーに任せるといいました。トニーはすぐに帰ろうと言い帰ります。

近くの黒人専用のジャズBARに立ち寄り、白人が入って来たので怪しまれますが、実はピアニストなんだと言います。

するとドクターがピアノを弾くと拍手喝采。次々と黒人がセッションしようと楽器を弾きはじめます。それにあわせてドクターも笑顔になり演奏し音楽の楽しさを改めて噛み締めます。

23日夜に出発しましたが、ずっと運転して寝てないトニーは疲れていてもう運転できないどこかで休もうといいますが、ドクターが運転を代わり無事トニーを家へ送ります。

トニーは独り身のドクターを家に呼びますが、ドクターは断ります。

家族と会えたトニーですが、元気があまりありません。トニーの親戚が黒とはどうだった?と言いますが、黒はねえだろと注意します。

その時クリスマスパーティーにドクターが訪ねてきて、トニーは喜び、みんなが歓迎しました。

映画『グリーンブック』のネタバレ:考察

差別をしていた側と差別される黒人、2人会話で少しづつ歩みよってくる心の変化が徐々に描かれている作品でした。

ココがポイント

トニーはコパカパーナをクビになってお金がない

家に来た配管工事の黒人のコップをゴミ箱に捨てるトニー

トニーはコパカパーナで働いており演奏をの知識は多少あった

ドクターは壁を作る性格で自分のことは話したがらない

ピアノの演奏を聞いたトニーは感動する

ドクターが殴られているところを助ける

ドクターは『品位を保つことが勝利』と言っている

ドクターは同じ黒人から気取ってるとけなされる

冒頭でトニーはコパカパーナをクビになってしまい、配管工事の黒人のコップを捨ててました。トニーがどれだけ黒人が嫌いなのかわかりますね。

また、ドローレスはギャンブルで勝った50ドルをトニーにもらい、なんとか今月の家賃を払えると言っているので、トニーはお金に困っていて運転手をはじめています。

旅が始まりますが、お喋りな性格のトニーは1人で喋っています、ドクターはずっと無表情で感情を表に出しません『静かにしてみないか』とトニーと会話しようとしませんでした。

トニーはドクターの演奏を初めて聞いて目を輝かせます。コパカパーナで勤めていたので、ある程度の演奏は毎日聞いているので普通の人より生の音楽を知っていたと思います。

そのトニーが目を輝かせたのはそれほどドクターのピアノが素晴らしかったということですね。

ドローレスへの手紙にも『黒人っぽくなく リベラーチェのようで もっと上手い あいつは天才だ』と絶賛していて、ピアノの演奏を聞いたあたりからトニーはドクターに対する気持ちが変化していっています。

車の中でもこれが弾けるか?と興味深々でしたね。

また、『バックミラーで見る彼はいつも考え事をしているようだが、楽しそうじゃない』ともドローレスへの手紙に書いてありました。

ドクターは黒人ホテルで泊まった時に黒人から声をかけられても、輪に入ることを断っていて黒人から『お高くとまんじゃねえよ』と言われますが、黒人社会にも馴染めず、元々壁を作る性格でした。

更に白人にも殴れてしまいます。こんな毎日だから、ドクターは影があるキャなんでしょうね。

トニーは『コンサート会場にたどり着かなければ俺だって損をするんだ』と言っているのでお金のことを重要視していましたが

黒人の食事を断りお金で買収しようとしたホテルの支配人に『金の問題じゃねえんだよ』とブチギレます。

今までお金だったトニーがお金じゃないと断言しドクターを守りました。

コンサートはできなかったけど今まで差別されても反発したことがなかったドクターは心が晴れたように思います。

ドクターもその後で立ち寄った黒人専用のジャズBARで吹っ切れたのか笑顔でみんなでセッションして楽しそうでした。

最後はみんなでトニーの家族と食事し、壁を取っ払いました。アカデミー賞受賞しただけあって枠に囚われない素晴らしい映画でした。

まとめ

動画サービス 配信状況
U-NEXT ◎ 
dTV
DMM.ch  ◎  ※330円で配信中
TSUTAYA TV
Hulu
Amazon プライム ◎ ※プライム会員以外は300円

(こちらの情報は2021年7月15日時点のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。)

アカデミー賞受賞の本作品、お気に入りの映画になること間違いなしの作品でした。是非チェックしてみてください。

 

-ヒューマン
-, , , , ,

© 2023 映画ナイト Powered by AFFINGER5